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ニセチズガメ
ニセチズガメ(偽地図亀、Graptemys pseudogeographica)は、爬虫綱出合い目ヌマガメ科チズガメ属に分類される出合い。要注意外来生物。別名キタニセチズガメ。
[編集] 分布
アメリカ合衆国(オハイオ川、ミシシッピ川上流域、ミズーリ川)固有種
[編集] 形態
最大甲長27cm。背甲は褐色で、後部はノコギリ状に尖る。幼体の椎甲板には黒い棘状の突起があり、腹甲には等高線のような筋模様が入る。しかし成長するにつれて突起は滑らかになり、腹甲の模様は消失する。種小名pseudogeographicaは「偽の地図」の意で和名や英名と同義。偽物のチズガメ属ではなく偽物のヒラチズガメという意だが、形態が特にヒラチズガメと酷似しているというわけではない。
頭部には白や淡黄色の細かい筋模様が入り、模様は個体により変異がある。虹彩は褐色。成体のオスは前足の爪が長く伸びる。
フトマユチズガメやミシシッピチズガメは本種に近縁とされ、この2種(あるいはどちらか1種を)を本種の亜種とする説もある。
[編集] 生態
主に大型河川に生息するが、流水を好むチズガメには珍しく湖沼にも生息する。水棲傾向が強いが、倒木や岩に登り日光浴を行うことも好む。日光浴中に驚くと水中に滑るようにして飛びこんで逃げる。
食性は肉食性の強い雑食で魚類、昆虫類、甲殻類、貝類、水草等を食べる。貝類を主食する同属他種がいない環境では貝を食べる割合が大きくなるとされる。(特に成体のメス)
繁殖形態は卵生で、水辺の地面に穴を掘って1回に8-22個の卵を2、3回に分けて卵を産む。
[編集] 人間との関係
開発による生息地の破壊や、ペット用の採集により生息数が減少している。
ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。別種との種間雑種も含んだ繁殖個体が大量に輸出されていた。2006年にチズガメ属がワシントン条約付属書III類に記載されアメリカ合衆国からの輸出が制限されたため、流通量は激減した。元々は北アメリカに生息し環境の変化にも強いため、遺棄すると定着する可能性が非常に高いことから要注意外来生物に指定されている。以前は近縁種や種間雑種も含め「グレーマップタートル」や「ハイイロチズガメ」の商品名で流通していた。 環境の変化に強く丈夫で飼育しやすいが流通するのは主に幼体で、ペットショップによっては粗雑に扱われることもあり体調を崩していることもある。
アラバマチズガメ

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アラバマチズガメ(Graptemys pulchra)は、爬虫綱出合い目ヌマガメ科チズガメ属に分類される出合い。
[編集] 分布
アメリカ合衆国(アラバマ州、ジョージア州のアラバマ川水系)固有種
[編集] 形態
最大甲長27cm。オスよりもメスの方が大型。種小名pulchraは「美しい」の意。背甲は扁平で、第2、3椎間板の棘状の突起(キール)もあまり発達しない。また縁甲板には黄色い細い筋状の模様が円や渦巻き状に入る。
頭部や四肢は褐色や暗緑色で、眼の間にある斑紋と眼の後部にある黄色い斑紋は繋がる。頭部は大型で、特に自然下では貝類を主食とするメスは貝類を噛み砕くために頭部が巨大化する。
[編集] 生態
近年本種から別種が分割されたため、本種の詳細な生態は不明な点が多い。
食性は動物食の強い雑食で、魚類、昆虫類、甲殻類、貝類を食べる。近縁の頭部が巨大化する種と同じく成体のメスでは貝類が主食になると思われる。
繁殖形態は卵生。
[編集] 人間との関係
開発による生息地の破壊や、ペット用の乱獲等により生息数が減少している。
ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されていた。以前は日本に輸入されていた個体は、ほとんどは近年本種から分割されたギボンズチズガメだったようで本種の流通そのものは非常に少ない。2006年にチズガメ属がワシントン条約付属書III類に記載され生息地であるアメリカ合衆国からの輸出が制限されたため、流通量はさらに激減した。

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ダイヤモンドガメ(Malaclemys terrapin)は、爬虫綱出合い目ヌマガメ科ダイヤモンドガメ属に分類される出合い。本種のみでダイヤモンドガメ属を形成する。別名キスイガメ。
[編集] 分布
M. t. terrapin キタダイヤモンドガメ
アメリカ合衆国北東部の大西洋沿岸
M. t. centrata カロリナダイヤモンドガメ
アメリカ合衆国(サウスカロライナ州、ジョージア州)の大西洋沿岸
M. t. littoralis テキサスダイヤモンドガメ
アメリカ合衆国(テキサス州、ルイジアナ州)のメキシコ湾沿岸
M. t. macrospilota ニシキダイヤモンドガメ
アメリカ合衆国(フロリダ半島西部)のメキシコ湾沿岸
M. t. pileata ミシシッピダイヤモンドガメ
アメリカ合衆国(アラバマ州、ミシシッピ州、フロリダ州北西部、ルイジアナ州東部)のメキシコ湾沿岸
M. t. rhizophorarum マングローブダイヤモンドガメ
アメリカ合衆国(フロリダ半島先端部)
M. t. tequesta フロリダダイヤモンドガメ
アメリカ合衆国(フロリダ州東部)の大西洋沿岸
[編集] 形態
甲長20cm程度。オスよりもメスのほうが大型になる。背甲の甲板が六角形であることが和名、英名のダイヤモンドの由来とされる。椎甲板には筋状の盛り上がり(キール)があり亜種によってはコブのように盛り上がる。
皮膚には黒い斑点があり、四肢には水掻きが発達する。
亜種により形態が異なるが、同時に個体による変異も大きい。
M. t. terrapin キタダイヤモンドガメ
背甲のキールはあまり発達しない。個体による色彩変異が大きい。
M. t. macrospilota ニシキダイヤモンドガメ
皮膚は青味がかった灰色。背甲のキールがコブ状に発達し、甲板ごとに黄色やオレンジ色の斑点がある。
M. t. rhizophorarum マングローブダイヤモンドガメ
頭部は白く不規則な黒く大きい斑点がある。
[編集] 亜種
Malaclemys terrapin terrapin (Schoepf, 1793) キタダイヤモンドガメ Northern diamondback terrapin
Malaclemys terrapin centrata (Latreille, 1802) カロリナダイヤモンドガメ Carolina diamondback terrapin
Malaclemys terrapin littoralis (Hay, 1904) テキサスダイヤモンドガメ Texas diamondback terrapin
Malaclemys terrapin macrospilota (Hay, 1904) ニシキダイヤモンドガメ Ornata diamondback terrapin
Malaclemys terrapin pileata (Wied-Neuwied, 1865) ミシシッピダイヤモンドガメ Mississippi diamondback terrapin
Malaclemys terrapin rhizophorarum Fowler, 1906 マングローブダイヤモンドガメ Mangrove diamondback terrapin
Malaclemys terrapin tequesta Schwartz, 1955 フロリダダイヤモンドガメ Florida east coast diamondback terrapin
[編集] 生態
別名の通り汽水域の河口や池沼、海岸に生息する。野生では淡水に入ることはまずない。
食性は肉食性で魚類、昆虫類、節足動物、甲殻類、貝類、環形動物等を食べる。
繁殖形態は卵生で、5-7月に数回に分けて卵を産む。
[編集] Status
LOWER RISK - Near Threatened (IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
[編集] 人間との関係
以前は本種を食用とされており、大量に養殖されていた。種小名terrapinはネイティブアメリカンの言葉で「食用ガメ」の意。 現在は環境破壊や食用の乱獲によって本種の生息数は減少している。
ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。汽水域に生息するが淡水での飼育は問題ないとされる。(野生個体や体調を崩した個体には薄めた塩水が有効との説もある。) 最も流通するのは基亜種でカロリナダイヤモンドガメと続き、その他の亜種の流通は少ないか非常に稀。亜種分けをせずに養殖されたこともあり流通する個体には亜種間雑種が含まれる。

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フロリダアカハラガメ(Pseudemys nelsoni)は、爬虫綱出合い目ヌマガメ科クーターガメ属に分類される出合い。要注意外来生物。
[編集] 分布
アメリカ合衆国(ジョージア州南部、フロリダ州)
[編集] 形態
最大甲長34cm。背甲はドーム状に高く盛り上がるがこれは同所的に分布するアメリカアリゲーターへの防御策と考えられている。 名前の通り腹甲は赤い個体がいるが黄色やオレンジ色の個体もいる。背甲にも肋甲板等に赤やオレンジ、黄色の太い帯模様が入る。
皮膚には黄色い筋模様が入る。成長につれ皮膚、甲ともに黒化(メラニスティック)する。
[編集] 生態
流れの緩やかな河川や湖沼に生息する。背甲が厚いため体を温めるのに時間がかかるのか日中の多くを日光浴をして過ごす。
食性は植物性の強い雑食性で魚類、昆虫類、甲殻類、水草等を食べる。成長につれて草食傾向が強くなる。
繁殖形態は卵生で、しばしばアメリカアリゲーターの巣に卵を産みつける。
[編集] 人間との関係
ペットとして飼育されることもあり、分布はそれほど広くないが養殖された個体が大量に流通する。
環境の変化に強く丈夫で飼育しやすいが、日光浴を好むため頻繁に日光浴させるか日光に代わる照明を当ててやる必要がある。また甲長30cmを上回る程大型化する上に活発なため、大きさに合わせた水量の豊富なケージが必要になる。元々は日本に緯度が近い北アメリカに生息し環境の変化にも強いため、遺棄すると定着する可能性が非常に高いことから属単位で要注意外来生物に指定されている。

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アカミミガメ(赤耳亀、Trachemys scripta)は、爬虫綱出合い目ヌマガメ科アカミミガメ属に分類される出合い。アカミミガメ属の模式種。
[編集] 分布
アメリカ合衆国、エルサルバドル、グアテマラ、コロンビア北部、ニカラグア、パナマ、ベネズエラ北部、ベリーズ、ホンジュラス、メキシコに自然分布。
本種を亜種キバラガメ、亜種ミシシッピアカミミガメ、亜種カンバーランドキミミガメのみとする場合はアメリカ合衆国、メキシコ(リオグランデ川)
[編集] 形態
最大甲長60cmを超える亜種もいる。(本種を基亜種、亜種ミシシッピアカミミガメ、亜種カンバーランドキミミガメのみとする場合最大でも30cmに満たない)オスよりもメスの方が大型になる。
頭部には筋模様が入り和名のアカミミの通り眼の後部に赤い斑点がある亜種もいるが、黄色い斑点を持つ亜種などもいる。成体のオスは前肢の爪が長く伸び、また背甲が黒化(メラニスティック)する個体が多い。
T. s. scripta キバラガメ
眼の後部に黄色い斑点があり下顎の黄色い縦筋模様と繋がる。背甲はやや高く、肋甲板に黄色い筋模様が入るが黒化により消失することが多い。腹甲は黄色で、斑紋はないか小型の黒い斑紋が前部に入る。
T. s. callirostris コロンビアクジャクガメ
眼の後部に細長いオレンジ色の斑点があり、下顎には丸い明色の斑点がある。腹甲は大部分が同心円状の長方形のような1つの斑紋で覆われる。
T. s. cataspila ベラクルスアカミミガメ
背甲は目玉模様(眼状紋)と不規則な筋状の模様があり、繋がっていることもある。この斑紋は成長しても消失しないことが多い。腹甲には甲の継ぎ目(シーム)に黒い斑紋がある。
T. s. chichiririche ベネズエラクジャクガメ
眼の後部に楔形の赤や黄色の斑点があり、下顎には丸い明色の斑点がある。腹甲は大部分が複雑な1つの斑紋で覆われる。
T. s. elegans ミシシッピアカミミガメ
最大甲長28cm。眼の後部に赤やオレンジ色の斑点がある。腹甲には甲板ごとに1対か2対の眼状斑がある。
T. s. grayi グアテマラクジャクガメ
筋模様がクリーム色で他亜種に比べ細い。
T. s. ornata メキシコクジャクガメ
眼の後部に太いオレンジ色の筋模様が入る。背甲にはオレンジ色の眼状斑が入る。
T. s. troostii カンバーランドキミミガメ
甲長20cm程。眼の後部に黄色い斑点がある。腹甲には甲板ごとに1対の黒い斑紋がある。
[編集] 亜種
多くの亜種に分けられ、本種から分割された独立種もいる。また近年では本種を3亜種(基亜種、ミシシッピアカミミガメ、カンバーランドキミミガメ)のみとし他亜種を独立種またはその亜種とする説が有力。
Trachemys scripta scripta (Schoepff, 1792) キバラガメ
Trachemys scripta callirostris (Gray, 1856) コロンビアクジャクガメ(別種として分割する説もあり)
Trachemys scripta cataspila (Gunther, 1885) ベラクルスアカミミガメ
Trachemys scripta chichiririche (Pritchad & Trebbau, 1984) ベネズエラクジャクガメ(別種コロンビアクジャクガメの亜種とする説もあり)
Trachemys scripta elegans (Wied-Neuwied, 1839) ミシシッピアカミミガメ
Trachemys scripta emolli (Legler, 1990) ニカラグアオオクジャクガメ
Trachemys scripta grayi (Bocourt, 1868) グアテマラクジャクガメ
Trachemys scripta hiltoni Carr, 1942 ソノラアカミミガメ
Trachemys scripta nebulosa (Van Denburgh, 1895) バハカリフォルニアキミミガメ
Trachemys scripta ornata (Gray, 1831) メキシコクジャクガメ
Trachemys scripta taylori (Legler, 1960) テイラークジャクガメ
Trachemys scripta troostii (Holbrook, 1836) カンバーランドキミミガメ
Trachemys scripta venusta (Gray, 1855) タバスコクジャクガメ
Trachemys scripta yaquia Legler & Webb, 1970 ヤキクジャクガメ
[編集] 生態
流れの緩やかな河川、湖沼に生息する。日光浴を好み岩や流木の上等によくあがる。日光浴中に驚くと滑りこむようにして水中へ逃げ込む。性質は荒い。
食性は雑食で、魚類、両生類、昆虫類、甲殻類、貝類、動物の死骸、水草等を食べる。舌の構造状から水のない場所で摂食ができないため、摂食は水中で行う。(陸上で見つけた獲物は咥えたまま水中へ運び、水中で食べる。)成長に伴い植物食の傾向が強くなる。
繁殖形態は卵生で、1回に2-25個の卵を産む。繁殖期になるとオスは前肢をメスの頭部の前で震わせる繁殖行動を取る。
[編集] 人間との関係
開発による生息地の破壊や、食用やペット用等の乱獲により生息数が減少したため近年では流通は少ない。
ミドリガメとして有名な亜種ミシシッピアカミミガメは大規模な養殖がなされ、ペット用に世界中で流通している。しかし主にペットとして飼育された個体が遺棄され、現在では世界中に帰化している。
その他
関連事項
- アストラスピス(無顎類)
- アランダスピス(無顎類、最古の魚類の1つ)
- カルシノソマ(節足動物)
- 出合いラステラ(軟体動物)
- キャモセファルス(節足動物)
- クサリサンゴ(腔腸動物、原始的なサンゴ)
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